最初の2つのイネーブラーがセキュアコーディングプログラムの基盤構築(目標設定とリーダーシップ層の賛同獲得)に焦点を当てているのに対し、イネーブラー3は組織全体のチームに向けてプログラムを実装するための最初のステップとなります。
Your Developer Communications Plan establishes an ongoing strategy designed to keep the developer community excited and engaged with your program.
A successful communications plan maintains an informative communication stream throughout the year, covering events, new assignments, developer recognition, and more. Messages should be clear, concise, and delivered across developers’ preferred channels (email, intranet, Slack, Teams, etc.).
「開発者向けコミュニケーションプラン」は、開発者コミュニティがプログラムに対して意欲を持ち、積極的に関与し続けられるよう設計された継続的な戦略を確立するものです。
成功するコミュニケーションプランとは、イベント、新しい課題、開発者の表彰などを網羅し、年間を通じて有益な情報を発信し続けるものです。メッセージは明確かつ簡潔にし、開発者が普段利用しているチャネル(メール、イントラネット、Slack、Teamsなど)を通じて配信する必要があります。
開発者の視点に立つ
プラットフォームのログイン情報や課題の期限といった実務的な情報に加え、コミュニケーションでは「自分にとってどんなメリットがあるのか?」「なぜ取り組む必要があるのか?」という問いに明確に答える必要があります。特に開発者の視点を意識することで、プログラムが義務であるかどうかにかかわらず、開発者がプログラムに参加するために費やす時間を尊重している姿勢を示すことができます。
プログラム開始時のコミュニケーションでは、組織のセキュアコーディングプログラムと重要なビジネス成果(イネーブラー1で設定)および開発者側のメリットを明確に結びつける必要があります。開発者、チームリーダー、エンジニアリングマネージャーにとってのメリットには、以下のようなものがあります。
Reducing friction during release cycles
Saving time and frustration resulting from rework
Opportunities for skill development and career advancement
Internal support from Engineering and AppSec leadership
実行と戦略
セキュアコーディングプログラムのコミュニケーションは、一度きりのアプローチでは不十分です。包括的なコミュニケーションプランには、開始、フォローアップ、強化のためのメッセージをいつ送信するかを定めた明確なタイムラインが必要です。
Executive Participation in Program Announcement
Having initial program announcements delivered by executive leadership can help gain developer buy-in. This will help showcase that leaders have visibility into the program and allow them to communicate the why of the program from the start.
コミュニケーションを策定する際には、内容、明確さ、一貫性、そして発信者の信頼性を考慮することが不可欠です。また、以下の点も検討してください。
トーン:コミュニケーションのトーンは前向きで励みになるものにし、「アメとムチ」なら「アメ」を優先しましょう。相手を威圧したり非難したりするような表現は避け、メリットを強調することで共感を得ることが重要です。
チャネル:公式なメール連絡はバックアップとして機能しますが、より非公式なチャネル(社内の開発者向けコミュニケーションプラットフォームなど)も活用すべきです。プログラムに関する連絡、告知、開発者の表彰専用のチャネルを構築することを検討してください。
頻度:プログラムに関する連絡は、開発者が情報を把握しつつも、負担に感じない適切な頻度で行うことが不可欠です。導入初期やトレーニングの期限が迫っているような高負荷な時期には、カウントダウン形式で毎日連絡することも検討しましょう。一方、通常の運用期間中は月次での連絡が適しています。情報が多すぎて開発者が関心を失ってしまう事態は避けなければなりません。
エバンジェリスト:開発者コミュニティ内で信頼できるエバンジェリストを探し、メッセージの拡散とプログラムの推進を支援してもらいましょう。こうした推進者は自ら模範を示し、コミュニティの内側から重要なメッセージを広め続けてくれます。
成果の測定と表彰
開発者向けのコミュニケーションは、プログラムにおける開発者の功績に対する報酬や表彰を紹介する絶好の機会です。成果を称えるだけでなく、開発者が目指すべき目標と、その目標達成に向けた現在の進捗状況を把握できるようにしておくことが重要です。
月刊ニュースレターやプログラムのまとめは、以下を紹介するのに最適な場所です。
- 完了率 - 組織の目標として、最も早く完了したチームへのインセンティブの導入を検討しましょう!
- 獲得した認定証/バッジ - セキュアコーディングトレーニングを修了したメンバーを称え、その成果を他の開発者に広めましょう。
- スキルレベルの高い開発者 - セキュリティに関する特別なスキルを持つ開発者にスポットライトを当てましょう。本人の功績を称えるだけでなく、他のメンバーがセキュアコーディングの相談先を見つける助けにもなります。
- コンテストの勝者 - セキュアコーディングコンテストは、開発者の意欲を高めるだけでなく、勝者や獲得した賞品を紹介する絶好の機会です。これにより、毎年恒例のコンテストへの関心を高め、開発者コミュニティ全体のモチベーション向上につなげることができます。
- その他にも!
「開発者の表彰」については、本シリーズの後半で「イネーブラー7」を取り上げる際に詳しく解説します。
開発者向けコミュニケーションプランが整いましたので、次回の投稿ではプログラムのさらなる実装として、「イネーブラー4:ユーザーアクセスの障壁を低くする」に焦点を当てます。
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